Macintosh

Macintosh(Apple)

マックとの出会い

マッキントッシュとの出会いは、1987年のころだったと思う。 その当時は、NECのPC9801は知っていたし、仕事でIBM5550を使っていたころである。外部の保険会社から1年の出向で来られた方が大のアップルファンで、自宅にアップルIIを持っていた。その人から、アップルのことをいろいろ聞き、マッキントッシュというさらに強力な魅力的なマシンが存在することも聞いた。

当時、新宿の高層ビル群の中にキャノンのゼロワンショップができた。キャノンはアップルの正規販売代理店で、マッキントッシュも扱っているという話であった。そこで、休日にそのゼロワンショップに行ってみた。

ゼロワンショップのショールームには、マッキントッシュだけでなく、その前進といわれているリサも展示されていた。いずれも数十万円以上しており、とても手の届くものではなかった。しかし、その画面に表示されているのは、わたしが普段目に親しんでいるキャラクター画面(文字ばかり)ではなく、グラフィック画面であった。デモ用の画面だろうが、三次元で描かれた立方体が小さな画面の中で地球儀のようにくるくると回っているではないか。

この回転の滑らかさ、表示のクリアさ、何れをとってもわたしにとっては強烈なインパクトであった。それ以来、わたしはマッキントッシュの魅力に引かれることとなり、情報誌や専門誌を読み漁る日々が続くことになった。

はじめての操作

その後しばらくして、会社でマックを購入することになり、展示場ではなく、実際に仕事で使う機会に恵まれた。わたしは当時保険の加入に関する仕事をしていたので、加入に関する数字をたくさん扱っていた。その数字を加工してグラフ化し、会議やミーティングで使っていたのだが、いつも手作業であった。ほとんどのデータが収まっている汎用機からは、膨大なデータの一覧しか出力されないし、IBM5550ではマルチプランというソフトしか動かず、数字の合計くらいしか対応できなかった。

しかし、マックにはエクセルというソフトが付いており、これが優れものであった。いまでこそエクセルはマイクロソフト商品として有名であるが、当時はマックのおまけのソフトみたいなものであった。このエクセルを使って、円グラフや棒グラフ、折れ線グラフを作成し、加入の傾向を分析し今後の方向性などの議論の材料にすることができた。

個人での購入

はじめて個人で購入したのは、マッキントッシュIIciであった。当時、マックには、一体型のマック・プラス、マックSE30、セパレートタイプのマックII、マックLCなどがあった。その中でも最高傑作といわれたのが、マックIIciであった。これを秋葉原のラオックスで、展示品処分で出ていたものを約30万円くらいで購入した。まさに、清水の舞台から飛び降りる思いでの購入であった。

その後は、仕事でWinowsマシンを使っている関係もあって、自宅ではWin、マックの2台体制が長く続いた。 次に購入意欲が起きたのが、ブラウン管一体型の初代iMACが出現したときである。これも少し待って、1999年MAC330Hzを新古品約13万円で新宿のソフマップで購入した。iMACは、CPUを500HzG3に、ハードディスクを7200回転の40GBに交換し、現役で使われている。

2003年には、マックG4デュアルCPU1.25Hzを購入した。これは、昔からやりかたっかデジタルビデオの編集のために購入した。 iMac(G3)や息子が購入したG3ノートでも試してみたが、CPUスピードやバスの速さがネックとなって、スムーズなビデオ編集作業ができなかったためである。 現在は、iTunesの音楽サーバーと、iPhotoのsデジタル写真サーバー、それにデジタルビデオ編集マシンとして活躍をしている。

iPod

アップルは、これまでわたしたちにスタイリッシュで衝撃の残る製品を数多く提供してきた。 一体型コンピュータマッキントッシュ、iMac、さらにノートパソコンのパワーブック、デスクトップパソコンのパワーマックG5、無線LANの低価格普及版の走りであるエアーマックなど、数え切れないほどの製品がある。 その中でも、最近のヒット商品はiPodであると思う。

小さな筐体の中に約4000以上の曲が収納でき、持ち運びができる。 わたしにとっては、ソニーのウォークマン以来の衝撃であった。 何がすごいかというと、その4000曲以上の録音能力。 カセット、CD、MDは、録音できてもせいぜいLPやCDに収録されている曲数、たぶん15から20曲の間だと思うが、 せいぜいそれくらいのものである。そのため、長時間、少なくとも半日とか音楽を聴きつづけたい場合は、メディアの交換という わずらわしい作業を伴わなければならない。 iPodの場合は、もし仮に4000曲くらい登録した場合は、1週間以上24時間聞き続けられる計算となる。 まさにアンビリーバボー。想像を絶する機能である、とわたしは思う。

また、細かな話になるが、録音された曲はプレイリストで分類することができる。 この機能を使うと、一度録音した曲たちの順番を変えたり、編成を変えたりして何々用のリストというのを作ることができる。 たとえば、夜のドライブ用にリストとか、結婚式のパーティー用、勉強をしているときのBGM用とか。 それ以上は、自分の想像力の勝負となり、いくらでも作り出すことができるわけだ。 これも、まさにアンビリーバボー。 これまで作っていたテープやMD、CD-Rは、何だったのだろうか、と思ってしまうくらいだ。