1-2-3 Healthy mind

3.健康な心

健康なに健康な心

最近、心を病んでいる人の話題をよく耳にします。サラリーマンでうつ病になる人が増えているそうです。そのため、会社の中でメンタルヘルスについての仕事を担当する部署も増えてきているそうです。自殺者も増えています。特に、40歳以上の自殺者は戦後最高になったと聞きました。

社会環境の変化は、確かにありました。雇用の欧米化が進み、競争社会になりました。派遣法なる悪法が制定され、不安定な雇用形態の中で生活をゆだねないといけない人が増えてきています。人事制度に成果主義を取り入れた企業も多くなりました。せっかく正規職員と採用されても、社内の競争の中で消耗する人も増えています。

昔も、きっと辛いことはたくさんあったと想像しています。今と比較しても、現代の方が辛いことが多いというわけれはないと思っています。私たちを取り巻く社会情勢の変化も確かにありますが、現代人の体の変化も影響しているのではと思っています。健康な体に健康な心が宿るのではないかと思っています。

ちょっと専門的になりますが、ビタミンB群というのは、体の神経系に重要な働きをします。特にストレスを受けた場合、ビタミンB群が不足していると、てきめんにストレスの影響を受けてしまうといわれています。先で述べましたが、現代人はビタミン類が不足気味だと私は考えています。最近、心を病んだ人が多いという話は、栄養の偏りも要因の一つではと考えています。

低体

低体温症といっても、雪山で遭難したという話ではありません。私の場合でいうと、30歳代の時、体温が35.5度くらいでした。この程度の話です。自動車や公共交通機関が発達した現在、歩かない人が多くなったので、現代人は体温の低い人が意外に多いのではないかと想像しています。体温は、筋肉で作られます。筋肉が弱ってくると、発熱量も少なくなってき、体温も低くなります。

体温が低いと血の巡りが悪くなり、体の中で最も酸素を消費するといわれる「頭の活動も悪くなります。体温の低さも健康な心を阻害する要因の一つではないかと思っています。

不眠

かつて知り合いがうつ病と診断されたことがあります。私が会った時彼は、家に引きこもり会社へも行かず、収入もたたれ、どん底へまっ坂さまという状態でした。症状を聞いてみると、なんだかとても不安で夜眠れないということでした。それで、夜は起きてインターネットなどで気を紛らわせ、その結果疲れて昼間寝ているという全く昼夜逆転の生活パターでした。これでは、会社には行けないのも当然です。
彼の場合、不眠症が始まりで、睡眠薬に手を出し、薬の影響で心の健康のバランスを失い、うつ病へと突き進んできたようでした。では、なぜ不眠症になったのか、そこは彼もわからないといっていました。その後彼から何度も話を聞くと、たぶんインターネット中毒が不眠症の原因ではないかと思い始めました。ネット中毒の生活が習慣化し、夜寝られなくなったのが始まりだとおみます。

インターネットに限りませんが、現代は何もかも非常に便利になりました。コンビエンスストーアーの24時間営業はほぼ当たり前のようになりつつありますが、私の住んでいる都会では、様々な店が24時間営業を始めています。夜は、寝る時間です。これは、夜行性の動物をのぞいて、太古の昔から決まっているもので、理屈ではありません。その弊害は、現代病としてはびこっているとも言っています。

栄養失調

先にも述べましたが、心の健康にはビタミン、ミネラルなど必須栄養素が関係しています。私はちゃんと三食しっかり食べているから大丈夫、という方もいらっしゃると思います。でも、残念ながら現在の食品は栄養がそれほど豊富に含まれていません。食品添加物など余計なものが含まれている場合の方が多くなってきています。たとえば野菜の場合、農薬を使用していない野菜はきわめて少ないと思います。農薬で育った野菜は、本来野菜が持っている力を持っていません。ですので、たとえ1日に必要な量を摂取したとしても、必要な栄養という意味では不足しているのです。

精神科医という医療への

私の知人の場合、精神科からもらっている薬が大きな問題でした。うつ病のきっかけは、夜更かしの習慣化による不眠症で、睡眠薬に手を出しました。たぶん、睡眠薬の副作用でうつ病的な症状が出たのだと思います。ここで、この睡眠薬をやめ、生活習慣を見直せばよかったと思うのですが、うつ病ではないかと精神科にかかったのがいけなかったと思っています。精神科に行けば、うつ病ですという診断をしてくれて、坑精神薬を処方してくれるだけです。どのような原因で心の健康を害したのかなどを診断したり、話を聞いたりしてくれはしないのです。

薬で心は治るのか

心の病気は、薬では治らないと思います。病気には、必ず原因があります。その原因を取り除くことが、治療だと思います。症状を和らげることは、対処療法で、治療ではありません。残念ながら、現在の医療は、対処療法だらけです。中には立派な先生がいらっしゃるので、全部を否定しているわけではありませんよ。風邪をひいて熱が出れば、解熱剤を、下痢をすれば下痢止めを、それでは風邪の原因を取り除くことはできません。薬漬けの医療は、いかがなものかとおもっています。

何が原因で、心の病気になったのかを追究し、その原因を取り除くために、薬が必要であった、ということであれは何も問題がありません。ただ、夜眠れません、では睡眠薬を。明日が不安で頭痛がします、では頭痛薬を。ちょっと、ばかにしているような書き方ですが、現実に行われている行為ではないでしょうか。

友人のうつ

私の友人のご主人が深刻なうつ病になったことがあります。企業の情報システム用のサーバーが、数百台も集中して管理されているデータセンターというところがあります。彼は派遣職員として、そのデータセンターで働いていたそうです。毎日夜に出勤し、夜中機械の管理をし、朝出勤した職員へ引継ぎをして退社するという毎日を送っていたそうです。そのような仕事をしているうちに、心の病に取り付かれたそうです。

私が彼にあったときは、症状かかなり進み、仕事もやめて自宅に引きこもったままでした。仕事もしていないので、できるだけ昼間おきて、私と話をすることを提案しました。昼に起きて夜寝るという生活パターンを戻してほしいというのが私の希望でした。また、家に引きこもったままなので、ほとんど運動をしていません。このままでは、筋肉も弱り体温も基礎代謝も低くなってしまう危険性がありました。

会って話をできるようになると、医者からもらっている薬がすごく副作用の強い薬であることがわかりました。それで、次の改善として、この薬に頼らない生活に戻ることを進めました。これは、たいへん難易度の高い作業でした。何せ、信じているお医者さんの言うことを無視して、どこの馬の骨かわからない私の提案を受け入れなければならなかったからです。でも、時間はかかりましたが、徐々に薬から離れ、昼に起き夜寝るというパターンを取り戻し、運動もするようになりました。その結果、今は昔の会社に再就職でき、元気に仕事に行っているようです。

ストレスをためない

ストレスは、体の健康にマイナスに作用します。体を健康に保つためには、出来るだけストレスを避けたいです。私は現代に生きているので、たとえば江戸時代の社会情勢がどのようなものであったかということがわかりません。生きる上でどれくらいのストレスを受けていたのだろうかと想像しますがはっきりしたことはわかりません。現代の社会は、様々なことが複雑化してきています。昔もそうだったかもしれませんが、生きること、幸せ、成功なども人それぞれの考え方があり、簡単に説明できなくなってきています。

でも、自分で制御できないことはたくさんあるし、自分の考えたようになるとは限りません。あるなるようにしか、ならないと考えた方がストレスをため込まないとおみます。あきらめずに努力していさいすれば、必ず花開くこともあると思います。