1 What’s health?

健康とは
世の中で一大切なもの

0.はじめに
国会では、首相をやめるかやめないかというような狭い範囲の議論が活発化しています。そんなことより、日本にはたくさんの解決しなければならない問題や課題があると思います。医療と介護の問題は、それらの中のひとつです。超高齢化社会に突き進む日本にとって、避けては通れない問題であると思っています。少子化が進み、日本の人口は近い将来減少傾向になるかもしれません。今の社会保障システムは、人口が増えていることを前提に考えられています。最低でも両親を二人の子供が支えていくことが前提となっています。このまま少子化が進むと、四人の親を二人の子供が支えるような計算になってきます。

高齢化が進むと、当然のように高齢者用の医療費が増えてきます。また、病院に入るまでは行きませんが、高齢で介護の必要な人も増えて、介護のための費用も増加します。高齢者用の医療保険や介護保険の仕組みが、悲鳴を上げているのが聞こえてくるようです。

高齢者の問題だけでなく、医師不足、看護士不足の問題も年々深刻化してきています。介護サービス者人材不足もほっておけない問題となってきています。

微力ですが自分で何かできないかと思っていました。もし、大多数の人が死ぬまで健康で、病気をしなければと仮定すると、今のような医療費の問題や病院のベッド不足、医師や看護士の不足、介護サービス者の人材不足の問題など、かなり解決で生きるのではないかと思いました。それで、これまで私が健康について考えてきたことを本としてまとめ、それを読んでいただくことで少しでも社会のお役に立てればと思い、この本を執筆することにしました。

第1章は、健康に興味を持ったきっかけ、第2章は、長渡流の健康の定義、病気の定義、第3章は、健康に関する専門的な知識、そして、第4章は、長渡流の健康生活について、ひとつの例として私の健康への取り組みを紹介してみました。この本を読み、一人でも多くの方が健康に興味を持ち、自らの健康を自らで守れるようになってもらえたらなによりだと思います。