1-4 Nagato Style

4.長渡流健康

食事

私は、食事でこれといって特別なレシピは持っていません。守っているのは、3つです。ひとつは、規則正しく三食をきっちりととるように心がけています。妻の手料理が、一番だと思っています。二つ目は、体を冷やさないようにできるだけ暖かい食事をとることにしています。三つ目は、間食をしないことです。食事で毎日心がけているのは、これだけです。
ただし、三食の食事だけでビタミンやミネラル、微量元素など健康な体や心を保つために必要な栄養素が足りているかどうか疑問なので、毎日サプリメントで補充するようにしています。
この三食+サプリメントの生活は、27歳から実践しています。25歳のときに実家を出て、東京で就職しました。当然当分の間はひとり暮らしでした。その間に、外食ばっかりだったので、2年ほどですっかりと体調を壊してしまいました。季節のちょっとした変化や、出張などが重なると、すぐに風邪を引くようになりました。これを見かねた父が、私にサプリメントを摂るように薦めました。27歳の時に結婚しましたから、結婚して以来続けていますといった方が正しかもしれません。独身のときは、食事も不定期になりがちで、サプリメントを定期的に摂るということはほぼ不可能でした。

現在私が摂取している主なサプリメントは、11種類くらいだと思います。妻に管理してもらっているので、詳しいことは聞かないとわからなくなってしました。
ベータカロチン(ビタミンA)、ビタミンBコンプレックス、ビタミンC、ビタミンE、パンラクミン、レシチン、CoQ10、グルコサミン・コンドロイチン、アミノ酸コンプレックス、亜鉛、カルシウムの11種類です。

日々の運動

体調や気候にも夜のですが、少なくとも週三回、一回で2~3時間テニスをするようにしています。テニスは、大学に入ってから始めました。初心者で、いきなり体育会テニス部に入部しました。今考えると、かなり無茶をしたなと思いますが、当時は自分なりに考えて入部しました。球技はもともと好きで得意でしたが、テニスは一度もしたことがありませんでした。でも、70歳くらいのおじいちゃんでもちゃんとテニスをしているのを見て、あ、これからはテニスだ、と思ったのです。どうせ新しいスポーツを始めるのなら、生涯にわたってできるスポーツを選びたかったのです。

大学3年間は、おかげさまでほぼ玉拾いでした。テニスは、どのスポーツも同じかもしれませんが、すぐには上達しません。ちょっとぐらい運動神経がいいからといって、すぐにうまくなりレギュラー選手と同じように試合ができるとうことはありません。私が、どうにかテニスが板についたなと思ったのは、テニスを始めて7年目以降です。たまたまテニス部の先輩の紹介で、民間テニスクラブのコーチ補佐のアルバイトをすることになりました。このアルバイトを通じて、テニスコーチの仕事を覚え、日本テニス協会のテニスコーチの資格を取得することができました。

東京で就職してからは、しばらく上石神井のテニスクラブに所属していましたが、結婚後は港区にあるテニスクラブに所属しています。このテニスクラブは、夜11時まで営業をしているので、夜の7時からでも8時からでもテニスをすることができ重宝しています。毎晩テニスに来ているメンバーの人が、少なくとも30人くらいいますので、いつ行ってもだいたい誰か相手をしてくれます。ほんとうに、ありがたいです。

アキレス腱断裂

1999年9月に、テニス中に大きな怪我をしました。左足のアキレス腱を、完全断裂してしまいました。42歳のときです。このときは、本当にショックでした。今後アキレス腱が治っても、果たしてテニスができるのだろうか。それ以上に、普通に歩けるのだろうか。いろいろな不安が、たくさんありました。結局、手術をせずに、ギブスで固定することで自然治癒を待つという治療を選択しました。これは、救急車で運び込まれた日本赤十字病院が満床で手術ができなかったからなのですが。結果的に、自然治癒を選択してよかったと思っています。ギブスを1ヵ月半、通院を1ヵ月半、計3ヶ月治療にかかりました。さらに3ヶ月ほど自分でリハビリトレーニングをして、アキレス腱断裂後約半年でテニスに復活することができました。

断裂直後は、テニスに復活できるかどうかどころか歩くことができるのかな、と大きな不安を抱えていたのですが、奇跡的な速さで回復することができたと思っています。これ復活劇の裏には、またしても父のアドバイスがありました。グルコサミンとコンドロイチンの摂取を進められたのです。どんな効能があるかの説明はなく、とにかくこれを飲んでおけという調子でしたが、たぶんこれが一番効果があったと思っています。

古武術的動き

アキレス腱断裂後のテニスで参考になったのが、古武術の動きを研究している甲野善紀さんの本「古武術に学ぶ身体操法」でした。「ためない,ひねらない,うねらない」という古武術独特の動きを、私流にアレンジし、テニスに応用して見ました。アキレス腱を切っていますので、ためてけるという動作にはかなり抵抗がありました。それで、すんなりと古武術的動きを受け入れることができました。古武術の動きを取り入れることで、アキレス腱を断裂する前よりも足が速くなりました。もう、50歳も当に超えていますが、今でも「長渡さん、足速いね。」とよく言われます。お世辞でも、うれしいです。また、サービスのフォームも古武術の動きを取り入れて、私なりに改造しました。その結果、以前より、多分20代のころよりもサービスの速度が増したと思います。今、足の速さとサービスの速さは、私の武器になっています。

睡眠

私は子供のころから、睡眠が大好きで、朝早く起きるのは、大の苦手でした。この傾向は、今も同じです。毎日連続で、7時間以上寝ています。妻に起こしてもらわないと起きられない日のほうが多いです。年をとると、睡眠が浅くなり朝早く起きるようになるとよく聞きますが、私にはその兆候は見られません。ですので、今のところ睡眠や不眠症で悩んだことはありません。「なんでいつも子供みたいにねているの。」と、よく妻に皮肉を言われます。

昼間も睡眠が襲ってくることがよくあります。十分に夜寝ているので、もういいのではないのと思うのですが。でも、どうしても眠い時は、15分くらいの仮眠をとることにしています。この仮眠も、とても気持ちがいいです。それに、仮眠後はすっきりし頭がかなりさえます。みなさまも、環境が許せば試してみてください。

なぜ夜よく寝られるのかなというと、やはり週三回テニスをしているからだと思います。頭の疲労と体の疲労が、うまい具合にバランスが取れているのではないかと思っています。仕事のし過ぎで、頭だけ疲れていても練れません。逆に、体だけ疲れていても頭が疲れていないと練れないことがあるそうです。体と頭の疲れのバランスが、睡眠には重要な意味を持つみたいです。

心の健康

私はこれまで、自分のために動くとうまくいかないという経験をたくさんしました。なんか、後ろめたい気持ちが常にあるのです。ですが、家族や他人のために動くと、すごく力が出ますし、苦になりません。これは、日本に古くからある利他の心にあたると思います。思いやりの心をもって、何事とも取り組むということでしょうか。これも、子供のころから両親に叩き込まれたというか、刷り込まれたものだと思っています。何事にもこの利他という心を持って対応すると、私は大変ゆとりを持って仕事をすることができています。

2001年うつ・・・

時間の使い方

時間は、誰しも平等にあると思っています。一度きりの人生なので、自分の時間は自分で大切に使おうと思っています。今は、家族のために自分の時間を使いたいと思っています。
せっかく頂いた命なのだから、死ぬまでそれを大切に使わせていただく、そして他の命も大切にするという生き方をしたいと思っています。