トロピカル・プランテーション
13年ぶりの再会
. 初めてトロピカルプランテーションを訪れたのは、1991年の家族旅行のときであった。 まだ息子が3歳で、妻の両親と5人の旅行であった。 このときは、初めてのハワイへの家族旅行ということもあって、すべてパッケージ旅行で手配をした。 9月19日から25日まで、マウイ3泊、オアフ2泊、5泊7日の日程であった。 ホテルは、マウイ島がカパルア・ベイ・ホテル&ビラ、オアフ島がシェラトン・ワイキキであった。

オアフ島に着くと、マウイへの乗り換え便までの時間を専用の待合室で過ごし、時間通り専用機でカフルイ空港へ着くことができた。 空港はあいにくの雨であった。 当時、空港の改築が行われていたので、到着ロビーから機内預け荷物カウンターまでの道に屋根がなく、時折強く降る雨に濡れたのを思い出した。

現地のツアーガイドの指示に従って、ツアーバスに乗り込み、いざ宿泊場所へと向かった。 運転手は、70歳くらいの日系人のおじいさんで、カタコトの日本語を巧みに操り、わたしたちを笑わせてくれた。 当時の行程表があったので見てみたら、「途中のレストランでウエルカムランチ」と書いてあった。確かに途中、パール・ホテルというホテルで昼食らしきものを出してもらったような気がしている。 しかし、あれはどう見ても朝食バイキングの残り物で、お世辞にもウエルカム・ランチと呼べる代物ではなかった。 盛大な(?)ウエルカムランチ後、バスはトロピカル・プランテーションに向かった。 残念なことに雨はまだ激しく降っており、やむ気配はなかった。

トロピカル・プランテーションは、カフルイからラハイナへ向かう道沿いの山の中腹にある。 晴れていれば馬車に乗って、プランテーションの中を見物でき、たくさんの花や木々を堪能できたそうだ。 ただし、そのときは外にも出れないような激しい雨なので、プランテーションの受付けを兼ねた売店のところをぶらぶらしたくらいであった。 玄関のところにハイビスカスがたくさん咲いていた。 息子とおじいちゃんがその花の前で手をつないでいる当時のスナップ写真があった。 息子は、当時のことをほとんど覚えてないらしい。実は、この場所も確かめてみたかった。

ということなので、今回は12年ぶりにトロピカル・プランテーションを訪れたことになる。 時刻は5時前後。会場は5時までなので、とっくに受付は終了していた。 しかし、売店を抜けると庭のほうに歩いていけるようになっているので、ちょっとお邪魔してみることにした。 細い通路を道なりに登っていくと、右手にレストラン、真中にモンキーの檻、左手に馬車の待合室があった。 レストランの先には、大きな池を持った公園があり、その周りにたくさんの花が咲き誇っていた。 ああ、ここが12年前に見過ごした場所なのかと、少し感慨深くなってしまった。
Kazuyoshi Nagato 2004.
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