さよなら!僕らのソニー/立石泰則

筆者の立石さんは私よりちょっとひと世代上の方なので、ソニーがまだ小さな会社だったころから知っているようで、ソニーに対する思い入れはたいへんなものを感じました。

私とソニーの出会いは、中学生のころのカセットレコーダーです。どのメーカーのものよりかっこよくしかも性能がよい、自分にとって自慢の機器でした。その後、同じようにウォークマンの出現に衝撃を受け、ソニーが日本の会社であるということを誇りに思っていました。

かつてのソニーの立ち位置は、電気製品について何か新しいものを市場に提供する会社でした。市場でうまく言った製品を、松下電器や東芝がまねをしているという風に私には映っていました。

そのポジションは、現在アメリカのアップルが担っているように感じます。かつて、初代マッキントッシュのフロッピードライブは、ソニー製だったと聞いています。アップルが始めてノートブック型マックを作ったとき、その製造元はソニーだったとも聞いています。

現在のiPhoneやiPadのような製品をソニーが作って販売しているというのが、私の中のソニー像です。どこで、間違ってしまったのでしょうか。かつてのソニーの勢いは、復活できるのでしょうか。

「さよなら!僕らのソニー」という表題を立石さんは使っています。こころのどこかでは復活を期待しているが、現実のところ自分の知っているソニーは、「さよなら!」ということかもしれません。

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