「正直ものがバカを見る」という社会はいかがなものかと思い、自分だけは正直に生きてみようと思っていた。ところが、ここへ来て、つまり歳をとっていろいろな経験をしてくると、案外だまされていることのほうか多いということがわかってきた。
仏教の考え方(キリスト教でも)では、私だけ「善人」であると思っている人は、偽善者だそうだ。善人は仏であり神であり、人間は本来善人にはなれない。善人になるために努力することはできる。裏を解せば、人間は従来悪人なのだということか。
そんなことをつらつらと考えながら本屋の中を歩いていたら、この本の表紙が目に飛び込んできた。タイトルが、「生きる悪知恵」。いま頭の中で考えていたテーマにピッタシの表題。思わず衝動買いしてしまった。
「世間体に縛られることなく、自由に生きなさい。」ということを具体的な案件で学べることができる本ですね。