「善人」のやめ方/ひろさちや

ひろ さちや著
モームと仏教で学ぶ本当の生き方
怠けて生きて何が悪い!?

いろいろなことが見えるようになり、生き方について悩むことが多くなってきたこのごろ、「善人」のやめ方というタイトルの本に目を奪われた。この本の中に、答えがあるのでは。すぐさま本を購入し、その日のうちに読み終わってしまった。それほど面白かったし、刺激的でもあった。

以下の言葉は、本を読んでこころに残った言葉である。

1.人生に意味はない
生きる意味がないという意味ではなくて、人生においては成功もなく失敗もない。わたしは、あまり根をつめて生きても意味ないよ、というふうに理解しました。そう理解することで、気持ちがとても楽になったからです。人生にはなんら規制はないので、自分の思ったように生ければいい、ということだと思いました。

2.人生は”空”である
仏教で言う”空”は、そらではありません。空しいでもありません。物事を判断する基準は、自分が持っているということらしいです。立派な人生も惨めな人生も世の中には存在しない。それを決めるのは、自分なのだ、ということです。世間を気にして生きるのはやめなさい、ということをおっしゃっているように感じました。

3.異常が正常
正常というのは、幻想だということです。正常とは、何らかの理想や平均値から導き出されたもので、現実には存在しないもの。私も同感です。たとえば、人間ドックに正常値。人間にはいろいろなタイプがあります。それをある一定の数値に当てはめて、正常であるとか異常であるとか診断する。このこと自体が、異常なことのように思えてなりません。日本人の平均の胴回り(ウエスト)は、約85センチ出そうです。人間ドックでは、ウエスト85センチ以上の人には、メタボリック症候群というレッテルが貼られます。まさに、異常事態だと思います。

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